はじめに
数千万円、規模によっては億単位の投資となる「スパイラルフリーザー」。
導入を決断された経営者様にとって、最も気になることの一つが「この設備は、一体何年使えるのか?」という点ではないでしょうか。
一般的に、冷凍設備の法定耐用年数は10数年とされています。しかし、これはあくまで税務上の数字です。実際には、適切なメンテナンスさえ行えば、20年、30年と現役で稼働し続けるスパイラルフリーザーは珍しくありません。
逆に言えば、メンテナンスを怠れば、わずか数年で重大な故障を引き起こし、資産価値を失うリスクもあります。
本記事では、スパイラルフリーザーの寿命を最大化する「予防保全」の重要性と、なぜ高岡冷機が「設計・施工からメンテナンスまでの一貫体制」にこだわり続けているのか、その理由を解説します。
「事後保全」と「予防保全」。寿命を決める2つの考え方

機械のメンテナンスには、大きく分けて2つの考え方があります。
1. 事後保全(Breakdown Maintenance)
「壊れてから直す」というスタイルです。
一見、修理費しかかからないため安上がりに見えますが、スパイラルフリーザーにおいてこの考え方は致命的です。
なぜなら、スパイラルフリーザーは工場のメインラインに直結しているからです。もし繁忙期にベルトが断裂したり、コンプレッサーが焼き付いたりして「事後保全」が必要になった場合、部品手配と修理で数日間ラインが停止します。その間の「生産停止による損害額」は、修理費用の比ではありません。
2. 予防保全(Preventive Maintenance)
「壊れる前に直す(部品を換える)」というスタイルです。
定期的に健康診断を行い、摩耗した部品を計画的に交換します。ランニングコストとして費用はかかりますが、突発的な停止リスクを極限までゼロに近づけ、装置のパフォーマンスを常に新品に近い状態で維持できます。
スパイラルフリーザーを20年以上長持ちさせている工場の100%が、この「予防保全」を実践しています。
なぜスパイラルフリーザーのメンテナンスは難しいのか

一般的な冷蔵庫やエアコンと違い、スパイラルフリーザーには特有の難しさがあります。
- 数百メートルに及ぶコンベアベルトの張力調整
- 極低温下(-40℃等)での駆動モーターへの負荷
- 食品のカスや水分によるサビ・着霜の管理
これらは、単に冷やすだけでなく「搬送する」という複雑な機構を持つスパイラルフリーザーならではの課題です。
そのため、汎用的な空調メンテナンス業者では手に負えないケースが多く、「構造を熟知した専門家」による診断が不可欠です。
高岡冷機の強みは「設計~保守の一貫体制」

私たち高岡冷機がお客様から選ばれ続ける最大の理由。それは、「自社で設計・施工したものを、自社で面倒を見る」という一貫体制にあります。
「メーカーなら当たり前では?」と思われるかもしれませんが、実は冷凍業界では「製造はメーカー、設置・修理は下請け業者」という分業体制が一般的です。
しかし、私たちは以下の3つの理由から、あえて一貫体制にこだわっています。
① 「特注品(オーダーメイド)」だからこそ、生みの親が一番詳しい
高岡冷機のスパイラルフリーザーは、お客様の工場に合わせて設計するオーダーメイドです。
どこにどの部品を使い、どのような意図で配管を通したか。そのすべてを把握している「生みの親(設計・施工部隊)」がメンテナンスを行うからこそ、トラブルの原因を瞬時に特定し、最適な処置ができるのです。
② ブラックボックス化を防ぐ
他社製品の修理に入ると、「なぜこんな配線になっているのか不明」というブラックボックスに直面することがあります。
自社一貫体制であれば、設計図面から部品表まで社内で共有されているため、ブラックボックスが存在しません。これにより、10年後、20年後のメンテナンスでも、迅速かつ正確な対応が可能になります。
③ 改善のサイクルが回る
メンテナンス部隊が現場で気づいた「もっとこうすれば部品交換が楽になる」「ここの強度が足りない」といったリアルな声は、すぐに設計部隊へフィードバックされます。
この情報の循環が、高岡冷機のスパイラルフリーザーを「壊れにくく、メンテナンスしやすい装置」へと進化させ続けています。
メンテナンス契約で得られる「3つの安心」

高岡冷機と保守契約を結んでいただくことで、お客様は単なる「修理」以上の価値を得ることができます。
- 優先的な対応:万が一のトラブル時、契約客様を最優先に駆けつけます。
- フロン排出抑制法への対応:法律で義務付けられている定期点検を代行し、記録簿の管理までサポートします。
- 省エネ提案:経年劣化による効率低下を見逃さず、インバーター制御の調整や洗浄提案などを行い、無駄な電気代の発生を防ぎます。
まとめ
スパイラルフリーザーは「導入して終わり」ではありません。
そこから20年の付き合いが始まります。
高額な設備投資だからこそ、導入時の性能だけでなく、「誰が、どうやって守ってくれるのか」という視点でパートナーを選ぶことが重要です。
高岡冷機は、設計・製造・施工・メンテナンスのすべてを自社で完結できる、国内でも数少ない冷凍設備会社です。
「今の業者の対応が遅い」「メンテナンス費用が高い気がする」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。他社製スパイラルフリーザーのメンテナンスや、リプレイスのご相談も承っております。

